飲めばやせる、タイ製ダイエット薬は大変危険!」死者も出ている!!
何ともまぁ、この手の話は昔からよくありました。以前話題になったのはたしか中国製だったと思います。今回問題となっているのは、ホスピタルダイエットなどという名称で、一部のダイエッターに人気のタイ製ダイエット薬。このタイ製ダイエット薬が最悪死に至るなどの重大な「健康被害」をおこすとして、2017年11月、東京都と厚労省が連名で「絶対服用しないように」と異例の警告を出しています。
引用しますと
(1)現在、「MDクリニックダイエット」や「ヤンヒーダイエット」を服用している人は直ちに中止し、医療機関を受診する。
(2)個人輸入した製品の中には、危険な成分が含まれているため、すでに服用している他の医薬品との作用で、重大な健康被害を起こす可能性がある。
(3)個人輸入した医薬品を他人に販売、投与することは違法である。
(4)MDクリニックダイエット関係個人輸入サイト(所在地:タイ)について、厚生労働省に削除要請を行なった。
しかし、J-CASTヘルスケアが調べると、2017年12月4日現在、MDクリニックダイエットの個人輸入サイトはオープンしている。
現在でも「ホスピタルダイエット」で検索すると、検索2位で「ヤンヒー病院公式日本語サイト ヤンヒーホスピタルダイエット薬」が表示されます。中を見てみると、トップページ右上の「処方お申込み」からカンタンに購入申込ができるようです。
一応処方薬であるとの表示と、新規申込フォームで申込者の健康状態を記入するようになっていますが、これで安全性を担保できるとはとうてい思えません。
ホスピタルダイエット薬による健康被害
東京都在住の20代の女性の場合、MDクリニックダイエット薬をタイから個人輸入し服用したところ、嘔吐や手足のしびれを発症し医療機関を受診する羽目になった。この「MDクリニックダイエット」は、タイ・バンコクの中心部にあるダイエット専門の医療機関「MDクリニック」が開発した肥満症の治療薬。
厚労省の発表資料によると、2002年以来、東京、神奈川、山梨、愛知、福岡、大分などの都道府県で、医療機関から報告を受けただけで20件の呼吸困難、意識混濁、幻覚、吐き気、めまい、肝機能障害などの事故があり、うち4人が急性心不全などで死亡している。
これらの肥満薬は、タイでは医師の処方により患者の状態を勘案しながら段階的に処方の量や強さを加減しているのだが、個人輸入で入手した場合は薬品の説明書により体重・身長と薬の量・強さの対照表を見ながら、購入者が自己流で飲んでいるのが実情で、しかも日本では認可されていない成分が多く含まれているそうです。その中でもシブトラミンという成分は、元々抗うつ薬として開発されたものであるが、強い食欲抑制作用があり(だからやせ薬になるんでしょうね)ダイエット薬として注目されたが、そのついでに血圧上昇・心拍数増加・頭痛なども引き起こす(副作用)ので日本では承認されていません。
個人輸入であっても麻薬取締法に違反する」と警告
ダイエットで命を落とすなんて
本末転倒です。ダイエットは少しずつ体重が減っていくのを楽しみながら気長に行うのが一番です。無理なダイエット、薬剤に頼ったダイエットは必ずしっぺ返しがあると心得ておいた方が良さそうです。